2016年07月08日

これを「集団志向の罠」と呼びます。

先日、イギリスでEU脱退を巡って国民投票が行われました。
結果はご存知のように6月23日に行われた国民投票で、イギリスのEU離脱への支持が残留を上回って以降、イギリスの動向はこれまで以上に世界中の注目を集める状況になっています。
イギリスのEU離脱はギリシャ危機の時に造語としてGrexit(Greece + exit)と言うのにちなんで今回はBregret(Britain + exit)と言われるようになりました。
離脱決定後の現在はregret(後悔)をつけて『Bregret』『Regrexit』と言われるようになりました。
イギリスは現在もポンドを使用して人の行き来にもある程度制限をしてきています。
最近、同じようなことがウクライナでもありました。
ウクライナではEU加盟派のクーデターで親米政権が誕生した後に、ロシアはインド洋/中東拠点の
クリミア半島セヴァストポリ黒海艦隊基地を失いました。その後ロシアの後押しで住民投票が行われクリミアをロシアに併合し、黒海艦隊基地を取り戻したのです。これがもとで西側メディア、西側諸国はロシア叩きをおこない今も経済制裁やG8除名が続いているのが現状です。

意外と民主主義的に見えて「みんなで決めよう」で意図的な結果が導き出されたり、ダメになる事例は経営にも少なくありません。社会心理学者のストーナーは「人は集団になると、話し合いの結果が極端に安全か、極端に危険あるいは過激な方向に向かうこと」を実験で証明しています。
イギリスでの国民投票の結果はまさにメディアに「EU存続のデメリットが繰り返しキャンペーン」された事による結果だとすれば、そもそも「国民投票で正しいイギリスの国益を守るための決定」ができるのかと言う疑問が残ります。そもそもイギリスは議会制政治を発明した国です。
国民が選挙で選んだ政治家が国民の意思を政治に届けるのが仕組みとなっているはず。
今回の国民投票はまさにこの議会を軽視した結果の結末かもしれませんね。

会社でも大切な決定事項を「みんなで話し合って決めよう!」と言うやり方が、結果的にまったく方向性の間違っているものになることがよくあります。

これを「集団志向の罠」と呼びます。

アップルの創業者のスティーブ・ジョブス氏は決して合議制で革命的なものを生み出してきたわけではありません。飛び抜けた商品や飛び抜けたサービスは「たった一人の情熱」や「思い入れ」で出来上がっている場合の方が多いのではないでしょうか。

「みんなはこう言うが、私はあえて○○したい!」と言う情熱が大切です。
→これは欲求のよい意味での必然(こだわり)であり、執着とは違うことをご理解ください。

「たくさんの人がかかわると良いものができる≒良い結果が生まれる」と言う幻想に振り回されないようにして頂きたい。
posted by jst-corporation at 17:32| Comment(0) | 日記